「フレンズ」(1994-2014)はアメリカが舞台のドラマ。ジャンルはシチュエーションコメディ(シットコム)。
この記事はこんな方におすすめ
- フレンズに関して何も知らないけど気になっている人
- 面白い海外ドラマを探している人
- 英語学習に使えそうな洋画・洋ドラを探している人
目次
どんなストーリー??
舞台はアメリカ、ニューヨーク。大衆的なカフェで物語はスタートします。男女5人組がだべっているところでした。
会話を聞いてみると、「全裸で高校の食堂にいた夢の話」だったり、「デートでセックスするしないの話」だったり、、ちょっと下ネタも混ざったくだらない内容です。そこにいきなり結婚式から逃げ出してきた花嫁が突撃してきて…
そうです、「フレンズ」はコメディ作品です。実はそれといったストーリーはありません。それらしき流れはありますが、基本日常の出来事を取り上げた日常ヒューマン・コメディ・ドラマです。
妻がレズビアンだったせいで離婚した恐竜大好きロス、女が好きすぎる大根役者のジョーイなどなど、クセの塊、個性豊かすぎる ズッ友6人組が繰り広げる日常風景を あなたは見ることになるでしょう。
そう思ったあなた、ちょっと待ってください!
この6人の日常、本当に面白すぎなんです!!
ドラマはほぼ会話を中心として進み、だいたい1話で完結します。
でも、日常の1シーンのはずなのに、10秒に1回は笑えちゃう。それほどウィットが効きに効きまくったギャグが連発します。
いまいち想像つかない人は、アンジャッシュのすれ違いコントをイメージしてほしいです。それぞれの思い描いているものが違うまま、ことが進んであらぬ誤解が深まっちゃう。
「フレンズ」はそんなアンジャッシュコントも結構な頻度でやらかしてくれるのです。ユーモアも期待を裏切らず、気持ちよく笑わせてくれます。
しかも、そこに親友同士の友情・すてきなロマンスも上手く織り交ぜてくるものだから、登場人物みんな大好きになってしまう寸法なのです…。
私がフレンズにはまった理由
最初は何だこりゃと思ってみてました(第一話の初めの方のギャグは微妙)。観客の笑い声も入ってるタイプだし、自分には合わない気がするな~と思いつつ流してました。
するとどっこい、「おや」、と思い始めるのです。ギャグの切れ、完ぺきな間。そして飽きのこないオーバーリアクション気味の身体を張った演技。
なにより日本語訳のセンスが素晴らしい!
「これ、めちゃくちゃおもしろいじゃん!!」
関西人の心のふるさと「吉本新喜劇」のような、こてこてで型にはまったお笑いをみているかのような爽快感も感じていました。
そしていつしか、登場人物6人のそれぞれの特徴がつかめてきたころには、どっぷりとはまってしまっていたのです!!
ここで、フレンズの星の数あるギャグシーンの内から一つ、ご紹介しましょう。
シーズン1の第3話の冒頭より。
いつも集まるカフェにいる6人。フィービーのデート話を受けて、「大人の優しいウソ」の話題になります。
ウエイトレスの子(レイチェル)はピンとこなかったけど、当然アメリカの大人だったらピンとくる定型文のようです。
確かに、「お互いいい人探そう」の下りは共感できるところがあります。
こういった優しいウソは、よく言えば相手を傷つけないための大人の思いやりなんですね。
するとここでチャンドラーが、
どうしても犬を飼えなくなった時、子供相手に吐くウソの話を切り出します。
するとあれれ、1名、変なことを言い始めます。
どうやらロスは、かつての親に言われたことを真に受けて今の今まで育ってきたようです。
ロスは学者で教養のある大人なのに、自分たちの家族だった犬は、本当にコネチカットの農場にいると信じています。純粋ですね笑
でも、ロス以外はさすがに優しいウソだと気づいているようで…
周囲の反応でロスも察してしまいます。
「Oh my God !! Chi Chi !!!」
…といった感じの一連のボケでした。
内容も典型的なものだし、画像で見ていただいたところで、本当に面白いのか??と疑問に思われる方がいらっしゃるのも当然のことです。
しかしながら、この6人の演技が見事で、表情・言い方・テンポ、どれも役にマッチしすぎていて非常に面白い!!
ぜひ!動画でご覧になっていただきたい!!
フレンズを見始めるにつれ、邪魔だと思っていた観客の笑い声とともに笑っている自分…
あぁ、シットコムってこんなに面白いものなのか!!と雷に打たれたかのような気持ちになっていたのです。。
最後の最後まで見終えた後、「フレンズ」級のコメディはないかと調べましたが、みんな口々に「フレンズほど面白いドラマはない」といったレビューばかり。
気づけばDVDボックスまで買ってしまっている自分がいました。
ここまでハマれたのは「フレンズ」の純粋な面白さ、その一言に尽きます。
クセの強いキャラクター
登場人物もみんなクセ強な人たちで、気づけば全員大好きになっていました。
ロス・ゲラー(俳優:デヴィッド・シュワイマー)
恐竜好きの古生物学者。元嫁がレズビアンだったせいで離婚。高校生の時からレイチェルのことが好き(その割に隙あらば他の女と寝る)。やられたらやりかえす子供っぽい気概が強く、よくドツボにはまる。一人暮らし。
フィービー・ブッフェ(俳優:リサ・クドロー)
不思議ちゃん。付き合う彼氏も変な人ばかり。家族関係も変。ギターのセンスも変。でも思いやりが強くて好き。ベジタリアン。動物愛護主義。
レイチェル・グリーン(俳優:ジェニファー・アーニストン)
箱入り娘で社会知らず。第1話で結婚式から逃げ出してくる。美人で男が絶えない。乙女心も強い。ミーハー。モニカの同級生。ロス、チャンドラーとは面識あり。モニカと暮らすことになる。
ジョーイ・トリビアーニ(俳優:マット・ルブランク)
大根役者。あほの子。でも食い意地はすごい。大食い。超プレイボーイ。大体やり捨てする。おばかで金もないが友情だけは厚く、仲間のピンチには絶対駆けつけるいいやつ。チャンドラーと暮らしている。
モニカ・ゲラー(俳優:コートニー・コックス)
ロスの妹。高校時代はかなり太ってた。今はやせて容姿も良いが、付き合う彼氏がことごとく難癖もちの様子。極度の綺麗好き、極度の負けず嫌い。料理が得意。昔フィービーと暮らしてた。
チャンドラー・ビング(俳優:マシュー・ペリー)
母親が有名ポルノ作家、父親がベガスのゲイショーのスター。ジョークが大好き。すべり芸が得意。よくわからない仕事をしている。ゲイっぽい見た目。モテない。
みんなクセが強い!
こんな6人が送る日常はやっぱり普通ではないんですよね。
事が起こって、ロス・モニカ・フィービー・レイチェルが対処にミスって、あほの子ジョーイがことを大きくして、チャンドラーはジョークを連発する。
これが定番の流れなんですが、なかなかどうして飽きないものです。さすがはシチュエーションコメディといったところか、毎回3つくらいのシチュエーションが同時進行しているのですが、パッパッとテンポよく切り替わり笑いも絶えないので、あっという間にエンディングです。各話のテーマ自体は大したものでもないというのに…
俳優の演技も脱帽もの、ぜひ一度ご覧いただきたい出来栄えとなってます♪
楽しくリスニング!英語に強くなる
ビジネスシーンは少ないので、専門用語に強くなったりすることはないんですが、ネイティブの会話、冗談の表現方法など日常英会話の勉強にはもってこいの内容となってます。
フレンズを学習教材に使っている人は多く、英語字幕をまとめてくれてるサイトもあるので、ほかのドラマよりかは学習に取り組みやすいと思います。何より面白いからやる気が出ます。
かくいう私も、フレンズで英語学習を進めています。
スクリプト付きで日本語訳、表現の解説等をまとめた記事も更新しているところなので、よかったらちらっと覗いてみてください。
こちらもCHECK
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【英語学習】海外ドラマ「フレンズ」の字幕スクリプト、ボキャブラリー紹介!!【シーズン1, 第1話 part1】
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ただ、フレンズはもはや古いドラマとなってしまっていますので、言葉の流行りすたりにはついていけず、単語選びの最先端を行きたい人には向かないかもしれません。
しかし、海外でもいまだにファンが多く、フレンズトークで盛り上がれるほどの支持されっぷりです。表現を学んでおいて絶対に損はないです。
フレンズはサブスクで見るのがおすすめ
サブスクリプションだと、Netflixが全話無料で英語字幕も利用できます。
fuluにもありますが、視聴できるのが月によって偶数シーズンor奇数シーズン飲みになる点が厄介です。(英語字幕は可)
amazonプライムでは2020年12月現在無料の対象から外れています。(英語字幕不可)
利用しているサブスクではフレンズを見れない、という人はいっそDVDBOXを買ってしまうのも一つの手です。
メルカリでは1万前後で入手可能です。
英語学習も考えているならば、英語字幕はあったほうがいいでしょう。一時停止、ちょっとの巻き戻しといった操作がしやすいプレイヤーが望ましいですね。
フレンズに続編!?
2020年、続編作成中との報がでております。(『フレンズ』続編、撮影再開が明らかに!チャンドラー役俳優がツイート (buzzfeed.com))
新型コロナの影響にスケジュールに遅れが出ているようですが、計画はいまだ進行中とのこと。よかった…
放映日には必ず再ブームが起こります!それまでにぜひ一通り見て、フレンズの同窓会を楽しめるようにしておいたほうが得ですね!
以上、少しでも気になった方はぜひ、フレンズの世界に浸ってみてください。
次の項は、その続編にあたるものが放送された現在(2021.5.31)、新しく追記した内容になります。
ネタバレをがっつり含んだ内容となっていますので、読みたい方は自己責任でどうぞ。
(続編ネタバレ感想)フレンズ リユニオンを見ました
ネタバレ注意です。
フレンズ リユニオン、直球タイトルですね。
リユニオン=同窓会です。
フレンズが最終回を迎えてから17年後、出演者6人が再び集結してくれました…!!
利用したサービスは「U Next」です。
結論からいうと、「フレンズ リユニオン」はドラマの続編ではありません。
俳優陣が集結して、当時の感想・名場面などを振り返る、そのようなレビュー形式の番組となっています。しかもこの放送のみ。
しかしながら、「そんな裏話があったのか!NG集も面白いな!」と、見てよかったと思える103分の出来でした。
ベッカム、BTS、ジャスティンビーバーなどなど、フレンズファンの有名人からのコメントも必見です。
17年という月日は決して短いものではありません。
ジョーイ役のマット・ルブランクは白髪混じりになっています。ロス役のデヴィッド・シュワイマーはあまり老いを感じませんでしたが…笑
それはさておき、6人がフレンズの舞台が再現されたセットを前に集結し、感動するところから始まります。
再現演技、あの人は今、NG集、といった要素を挟みつつ、ファンサービスたっぷりの内容で進行します。
個人的に一番うれしかったのが脚本家のお二方のコメントを聞けたことで、フレンズはあの6人だからこそあのドラマになったとのこと。
私もそう思います。
特にデヴィット・シュワイマーをロス役に起用するために脚本を書いていたようで、当時苦い経験をしてへこんでいたシュワイマーを必死で説得したようです。
そして、レイチェル役のジェニファー・アーニストンは、すでに別ドラマの撮影を行っており、そちらのドラマのほうが魅力的だったため、撮影当初は降板させてほしい、なんて思っていたんだとか。
意外ですね。ドラマでは、シーズン1を通してロスとレイチェルの仲は徐々に接近していくわけですが、現実の二人も惹かれ合っていたんだそうです。
本当に楽しそうに、また真剣に撮影に取り組まれていたのでそりゃそうなるわな、って感じですが、結局は何事もなく、二人とも自分のキャラクターを愛し続けた、という素晴らしいオチを聞けました。
そして一番面白かったのは、ジョーイ役マット・ルブランクは、フレンズオーディション当時、作中のジョーイよろしく1文無しに近い状況だったとか。
そんななか、ジョーイに一番似合っているのはこの人だと、イケメン俳優は山ほどいるが一番センスがあったのはマットだと、役をつかみ取っているのだから面白いものです。
当時のマットには俳優経験が乏しく、そんな彼に合わせて脚本は描かれていったのかもしれません。ちなみに当時のマットは超イケメンです。
以上のように、かなり内容を垂れ流してネタバレしてしまっているわけですが、まだ見ていない方はぜひ見てみてください!!
作中のクイズ大会を、17年後の俳優たちがやるシーンも見れますよ!
ドラマの続編ではありませんが、フレンズが大好きな方は視聴視聴!
それではみなさんも、フレンズの6人のように幸せな人生を送れますように。